〜日本文化のルネッサンスをめざす〜日本酒で乾杯推進会議
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■平成18年度
日本酒で乾杯推進会議・岡山大会

初の地方大会。地酒と郷土料理囲み“日本に乾杯!”

写真 「日本酒で乾杯推進会議」の岡山大会(主催=岡山県酒造組合、日本酒で乾杯推進会議、日本酒造組合中央会)が、9月27日、岡山市のホテルで開催され、当会議の地元会員(一般会員)などおよそ200人の参加者が、岡山の地酒と郷土料理を囲んで日本文化を語り合いました。

 
◆興味深いトークを展開した「清酒大学」
故田島義博氏に全員で黙祷
 今回の岡山大会は、「昨年の岡山国体開催時に、天皇、皇后両陛下ご臨席のもとに開かれた役員懇談会の席上、石井正弘知事の提案で両陛下も御一緒に岡山の日本酒で乾杯していただいた。それが全国の酒造関係者の間で大きな反響を呼んだ」(岡山県酒造組合・宮下附一竜会長の説明)ことなどがきっかけとなって開催の運びとなったもの。
平成16年10月に「日本酒で乾杯推進会議」が設立されて正式に運動がスタートして以降、本格的な地方大会が開かれるのは今回が初めてとあって、イベントには地元のマスコミや日本酒ファンなどからも熱い注目が集まりました。
当日のプログラムは、「清酒大学・日本酒はおもしろい」と題したパネルディスカッションと「岡山の地酒と郷土料理」を楽しむ懇親パーティーの2本立てで、このうち、第1部のパネルディスカッションでは、民俗学者の神崎宣武氏(日本酒で乾杯推進会議100人委員会委員)をコーディネーターに、岡山県農業協同組合中央会の村上進通会長、NPOまちづくり推進機構の徳田恭子理事、日本酒で乾杯推進会議の西村運営委員長の3氏が、日本酒と地域文化(料理や芸能との関連)、日本酒で乾杯することの意味などについて活発なトークを展開。
「日本の乾杯は神様や仏様などに祈念して杯を捧げるもので、乾杯はどうしても日本酒でなければならない。ビールではバッカスに祈ることになる」(西村委員長)
「日本酒で乾杯はすごくいいことだ。何でこれまでビールで乾杯してきたのか我ながら不思議」(村上氏)
新代表として抱負を述べる石毛教授(左は辰馬会長)
左から、神崎、村上、徳田、西村の各氏
「地域の日本酒、米、水、肴、器、芸能までも含めて、すべてをひと繋がりの世界としてアピールしていくことが大事だ。現代は文明偏重の社会だが、こうした伝統文化を蔑ろにしてはいけない」(神崎氏)といった日本文化を見直し守っていこうという意見が述べられました。   参加者からは「神崎先生の話が聞きたくて参加したが、他の人の話もとても面白かった」「なぜ日本酒で乾杯なのかよく分かった」といった感想が寄せられていました。
 
◆懇親パーティーでは“岡山らしさ”を徹底演出
西村委員長
石井岡山県知事(上)と宮下会長
 第二部の懇親パーティーには、「日本酒で乾杯推進会議」の岡山県名誉会員第1号となる石井知事をはじめ、多数の来賓が出席しました。
冒頭、岡山県酒造組合の宮下会長が、「日本酒で乾杯推進会議の会員の条件は、日本文化を愛すること、日本酒を愛すること、率先して日本酒で乾杯すること、の三つが条件。
 現在の岡山県の会員数は約350名を数えるが、今後も一層の拡大に努力していきたい」と主催者挨拶を行ったのに続いて、石井知事からは、「岡山国体で“日本酒で乾杯“した時は、天皇皇后両陛下とも終始ニコニコされていたのが楽しい思い出。岡山県は豊かな海の幸と山の幸、そして素晴らしい地酒に恵まれている。そうした自分たちの地域の文化、さらには日本の伝統文化を愛することはとても大事なことだ」と、乾杯運動への力強いエールが贈られました。
 
 肝心の乾杯のシーンでは、あらかじめ会場入口で手渡されていた備前焼のぐい飲みを手にした参加者を前に、日本酒造組合中央会の辰馬会長が、「備前焼で乾杯とは素晴らしい演出。日本酒で乾杯運動は今年で3年目を迎えたが、その先導として地域密着型の大会を開いてもらった岡山県の関係者、石井知事に心から感謝する」と述べて、高らかに“日本酒で乾杯!をしました。
  会場では、氷の樽に岡山県の好適米・雄町で造った純米酒を注いで参加者に供するなど、岡山の酒と岡山の料理、そして酒器に至るまで、徹底的に岡山らしさを演出した楽しい宴が、終了予定時間を大幅に超過するまで繰り広げられました。

西村委員長 淺見副会長

 

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