乾杯は日本酒でしたいと思います。 何故乾杯は日本酒なのでしょうか。 私たちの祖先は米を作り、米を原料として酒を造り、神に供え、 国家安寧、五穀豊穣、家内安全などを祈念致しました。
私たちは「みなさまのご多幸を祈念して乾杯」と言います。 祈念の意味は神仏にお願いすることです。 ニホン人が日本のカミさまにお願いするなら、「乾杯の酒」は日本酒です。
では、今日の会合が楽しい会合でありますように 「乾杯」
乾杯は「無礼講」に移る前の「礼講」の締めであり、 ほとんどの乾杯で「・・・を祈念して」という表現を見れば明らかのように、 誰かに祈っているのであります。
古風に言えば「神さま」「仏様」「ご先祖様」、 今風に言えば「人智を超えた存在」に祈念していることになります。 我々の祖先が大事にしてきたニッポンのやおよろずのカミさまに祈念するなら乾杯の酒は日本酒でしましょうよ。
改まった礼講からにぎやかな無礼講に移るとき、私たちは乾杯します。 「みなさまのご発展とご健勝を祈念して・・・」何に向かって祈るのでしょうか。 カミ様?、ホトケ様?、ご先祖様?
ニッポン人の心の奥底に宿るものとふれあうとき、新たな力がうまれるはずです。 ニッポンのやおよろずのカミさまに祈念するなら乾杯の酒は日本酒でしましょうよ。