●古川佐賀県知事らをバネリストに楽しいトーク
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談論風発 |
続いて開かれたパネルディスカッション「乾杯の心 佐賀流」では、エッセイスト・筒井ガンコ堂として知られる筒井泰彦氏をコーデイネーター役に、古川康佐賀県知事、テーブルコーディネーターの田中ゆかり氏、さらに推進会議からも西村隆治運営委員長がパネリストとして加わり、佐賀の地酒や郷土料理、さらには酒席を彩る佐賀の陶磁器などをめぐって楽しいトークを展開。
まず、西村委員長が「来年は北海道、再来年は奈良県での大会を予定している。こうした取り組みを通じて運動が地域に拡大し、地域の文化がもう一度見直されることを期待する」と今後の運動計画を説明したのに続いて、筒井氏が「佐賀県は日本における米作の発祥地であり、日本酒との縁も長く深い。その佐賀県で日本酒で乾杯の地方大会が開催されるのは非常に意義深いことだ」と発言。これを受けて古川知事も、「水や米のおいしい佐賀県には、いいお酒もいっぱいある。そうした志のある酒造りをわかってもらいたくて原産地呼称管理制度を立ち上げた。こうした取り組みを通じ佐賀の酒のおいしさを全国に広めることで、日本酒文化全体が全国で再認識されるようになることを願っている」などと述べて、日本酒そして日本文化の復権には地方のパワーが大きな役割を担っていることをアピールしました。
一方、酒器や郷土料理について語り合った場面では、筒井氏が「焼き物王国の佐賀県は、陶器も磁気も両方生産する珍しい県。酒肴になる食材も豊富で牛肉も野菜もおいしい」と述べたのに対し、他のパネリストからも「日本人は器に思い入れが深い。パーティーをコーディネートする際などに、参加者にお好みの有田焼のぐいのみを選んでもらったりすると、とても喜ばれる。何を飲むかということと同時に、何で飲むかということも大切だ」(田中氏)「イカやウニなどの海産物をはじめ、良質な酒の肴がそれほど努力せずに手に入るゼイタクな土地柄」(古川知事)など発言があいつぎ、ひとしきりお国自慢で盛り上がるシーンも。
最後は筒井氏が「日本を代表する日本文化の粋・日本酒を、日本酒王国である佐賀県としても守っていかなければならない。皆さん、乾杯はぜひ日本酒で!」と呼びかけてトークを締めくくりました。
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