●故田島義博氏をしのび黙祷
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故田島義博氏に全員で黙祷 |
中央会が「日本酒と日本文化のルネサンス」を旗印に全国展開している「日本酒で乾杯!」運動。100人委員会は、乾杯推進運動の運営母体である「日本酒で乾杯推進会議運営委員会」(西村隆治委員長)の中に、文化、芸術、医学など各界著名人による業界外の支援組織として結成されたもので、メンバー数はこの6月現在で80名に達しています。
今回の会合には、石毛直道氏ら主だったメンバー21名のほか、中央会からも辰馬会長、淺見副会長、西村委員長らが参加。冒頭、この3月に逝去された前代表の田島義博氏(学習院院長)を偲び全員で黙祷を捧げた後、挨拶に立った辰馬会長が、「日本酒で乾杯の運動は各地で自然に浸透しはじめている。日本人に日本文化のイメージを尋ねると、田園風景という答えが最も多くなるそうだが、日本酒もその稲作に根ざした誇るべき日本文化のひとつだ。我々の運動が、100人委員会のお力添えにより、小学校唱歌の『夏は来ぬ』に歌われたような美しい日本の心、日本の文化を蘇らせ育んでいく糧になることを心から願う」と述べて、今後の100人委員会の活動に期待を示しました。
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新代表として抱負を述べる石毛教授(左は辰馬会長) |
続いて、田島氏に代わる新代表の選任について協議を行った結果、全会一致で石毛直道氏の代表就任を決定。就任挨拶の中で石毛教授は、「私が専攻する文化人類学では自国の文化だけが最高と思い込むのはいけないこととされるが、逆に自分の文化を知らない根無し草になるのもいいことではない」と述べた上で、「日本酒を知ることは日本文化を知ることだが、単に伝統文化ということだけにこだわるのではなく、現代の日本文化における日本酒とはどうあるべきなのかを皆さんと一緒に考えていきたい」と抱負を語りました。 |