●フォーラムで“美しい日本のかたち”を実感
続いて、「それぞれの乾杯!〜日本のかたち、日本のこころ」をテーマに開かれたフォーラムでは、民俗学者の神崎宣武氏(「乾杯の文化研究会」座長)と山形県銀山温泉の藤ジニーさん(旅館藤屋女将)をホスト役に、元横綱北勝海の八角信芳親方、落語家の桂文生師匠、 アルベールビルオリンピック銅メダリスト(スピードスケート)で参議院議員の橋本聖子さん(日本酒を愛する女性議員の会副会長)の5人が、それぞれ異なった世界でのお酒との付き合い方や乾杯の方法などについて、興味深いやりとりを繰り広げました。
|
|
|
|
|
桂文生師匠 |
八角信芳親方 |
橋本聖子議員 |
神崎宣武氏 |
藤ジニーさん |
お話の途中には、八角親方が優勝祝賀会での大杯の飲み方を紹介したり、文生師匠が落語に登場する様々な酒の飲み方を披露したり、といった場面も。また、媒酌人役の神崎氏を挟んで、八角親方と文生師匠が義兄弟の固めの盃を取り交わす儀式の実演も行われ、三々九度の形式に則った盃のやり取り後で神前に誓言する様子が、「それぞれの乾杯!〜日本のかたち、日本のこころ」というテーマそのものの世界を実感させて、参加者の注目を集めました。
フォーラムでは、第3子を出産されたばかりの橋本議員が「最近悲惨な世相を伝えるニュースが多いが、親として美しい日本の心を教えられるような人間になりたい」と述べたほか、「相撲の世界では伝統を守ることがいちばん大事。いい弟子を育てるよう頑張っていく」(八角親方)、「落語の世界も礼儀は大切。美しいお酒の飲み方を噺の中で伝えていきたい」(文生師匠)、「日本の美しい作法を現代の子どもたちに引き継いでいくには、親も勉強しなければならない」(ジニーさん)といった発言も出て、参加者の共感を誘っていました。
|