〜日本文化のルネッサンスをめざす〜日本酒で乾杯推進会議
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100人委員会コラム
本多京子氏本多京子(ほんだ きょうこ)氏
管理栄養士・医学博士。(有)本多ダイエットリサーチ代表、NPO日本食育協会理事。2007年4月に策定された国民運動「新健康フロンティア戦略」健康大使他。主著に『おなかすっきり腸健康法』(集英社)、『柑橘レシピ』(日東書院)他多数。

美人ホルモンとお酒の関係
 

 スリムな女性も50歳を過ぎる頃になると、徐々に血清コレステロール値が高めになってきます。若い頃は焼き肉やステーキなどを食べ続けてもコレステロール値に影響がないのに、閉経を迎える頃になると高くなりやすいのは、女性ホルモンのひとつエストロゲンが低下するためです。エストロゲンは『美人ホルモン』とも呼ばれ、若々しさや女性らしさをつくるホルモンなので、分泌量の低下と共に肌のハリがなくなり、しわが目立つようになります。また、悪玉コレステロールと呼ばれるLDLコレステロールの代謝を助ける働きもあるので、閉経後は血清コレステロール値も高くなりやすいのです。 女性はいよいよ人生90年時代、なんとかしてエストロゲンの低下を食い止め、若々しく元気でいたいものですが、そのための手立てのひとつとして役立つのがお酒。
 エストロゲンの低下を穏やかにするには、寝る前のリラックスが大事。早寝・早起きそして就寝時間を規則正しくすること。寝る2時間くらい前にゆっくりお風呂に入ってリラックスし、お風呂から上がったら適度のお酒をゆっくり楽しむ、こんな暮らし方がベストです。寝る前の深酒は睡眠の質の低下につながりますが、適度のアルコールには血流をよくし、心身をリラックスさせます。さらに、うれしいことに適度のアルコールは血管の掃除屋と呼ばれるHDLコレステロールを増やします。最近の研究では毎日、適度のお酒を飲むことが痴呆の予防につながるのではないかということも分かってきました。こうなると、その適量を知りたいと思いませんか?適量はあまりにも少なすぎるとおっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんが、女性の場合は日本酒にして0.5合くらい。男性でもその倍くらいと心得て下さい。お酒と永くいい関係でいるためには、あまり深くならない、適度な距離感でつきあうことが大切。これって人間関係と似ていませんか。

 
 
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