〜日本文化のルネッサンスをめざす〜日本酒で乾杯推進会議
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100人委員会コラム
中島宝城氏中島宝城(なかじま ほうじょう)氏
昭和十年福岡県生まれ。九州大学を卒業。宮内庁に入庁し、東宮侍従、式部副長などを経て平成十年宮内庁を退職。この間、昭和天皇の大喪の礼、天皇陛下の即位の礼、皇太子殿下の立太子の礼などを総括担当した。その後、平成二十年まで帝国ホテルの特別顧問を務め、年二回、日本酒の会「春秋(しゅんじゅう)の宴(うたげ)」を主催した。歌集に「谷蟆(たにぐく)の歌」はじめ五冊がある。

カワセミで乾杯
 

月の砂漠に旅をして
太郎が拾って持って来た
空の青より青い石
砕いて捏(こ)ねて焼き上げた
この杯の美しさ
翡翠(ヒスイ)と言う名も考えた

里の河原の風を切り
川を掠(かす)めて舞い上がる
空の青より青い鳥
獲物を捕えて翻(ひるがえ)り
閃(ひらめ)く羽の美しさ
カワセミと言う名を付けた

このカワセミの杯で
乾杯 乾杯 乾杯

 
 
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