〜日本文化のルネッサンスをめざす〜日本酒で乾杯推進会議
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■平成17年度
「日本酒で乾杯推進会議」総会・フォーラム&パーティー

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■フォーラム

●乾杯のあり方などでパネリスト4氏が討論(フォーラム)
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  続いて開かれたフォーラムは、「『Sakazukiで乾杯!』〜日本のかたち、日本のこころ」とのテーマで、日本テレビキャスターの井田由美氏、日本和装師会会長の市田ひろみ氏、大阪の料亭・大和屋女将の阪口純久氏、ブロードキャスターのピーター・バラカン氏のパネリスト4 氏が、100人委員会メンバーの神崎宣武氏(民俗学者)をコーディネーターに、日本の酒席における盃ごとのあり方、新しい時代の乾杯にふさわしい盃の開発などについて語り合ったもの。
討論では、まず神崎氏が「日本酒は飲むだけでなく邪気を清めるという歴史的に特殊な力を与えられた飲み物」「“とりあえずビールで”乾杯するという現代の風潮は本当にいいことなのか」と問題提起したのを受けて、各パネリストが発言。

 
阪口純久氏
井田由美氏
市田ひろみ氏
ピーター・バラカン氏
神崎宣武氏

  「宴会には序破急がある。まず日本酒の乾杯でスタートし、その後に好きな酒を飲んで無礼講になるというのが本来の形」(阪口氏)

「仕事で行ったインドネシアの島でも、盃事は重要な儀式になっている。まず現地の人と地酒を酌み交わしてからでないと村に入る結界を解いてくれない」(市田氏)

  「イギリスの乾杯(トースト)はお互いの健康を祈る意味はあるが、神様に感謝したり邪気を清めたりという意味はないように思う」(バラカン氏)

  「乾杯で神様に感謝するという謙虚な、ゆとりのある気持ち、優雅な遊びのある酒席の伝統は断絶したかに見えるが、最近の和服人気のように復活の可能性は残されている。若い人たちはそういう伝統文化を知りたがっている若い人がおおぜいいることを思えば、少しも絶望する必要はない」(井田氏)

など、日本の伝統文化としての乾杯の特殊性、そうした伝統を伝え再生することの重要性などについて傾聴すべき意見があいつぎ、参加者の関心を集めました。
  一方、新しい時代の乾杯にふさわしい盃の開発については、市田氏から「乾杯の特別感を出せるような酒器、あるいは乾杯のための特別な日本酒があってもいい。特別な日本酒を特別な盃に盛って乾杯したことを記憶しておきたいという若い人もいる。若者が飲みやすい環境を作ることが大事だ」との指摘があったほか、「これまでの小ぶりの盃では乾杯のときにお酒をこぼしやすい。現代の乾杯にはもう少し工夫が必要かもしれない」(阪口氏)、
「漆器の盃は外国人には必ず喜ばれると思う。さまざまな盃の中から自分の好きなものを選ばせる最近の料飲店のサービスも楽しいと思う」(バラカン氏)などの意見も。

また、フォーラムの最後には神崎氏が、先ごろ中央会が開発した「和らぎ水」専用の水差しについて紹介し、
「和らぎ水をお酒の合間に飲むという新しいスタイルを取り入れることで、より新鮮に日本酒を楽しんでもらえるようになる。こうした提案をできるようになったこともこの一年の成果だ」と述べて、「和らぎ水」キャンペーンと連動した運動の広がりを予感させました。

 
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