〜日本文化のルネッサンスをめざす〜日本酒で乾杯推進会議
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100人委員会コラム
相澤好治氏相澤好治(あいざわ よしはる)氏
産業保健を中心に予防医学を専門。昭和50年 慶應義塾大学大学院医学研究科(内科学)修了後米国ブラウン大学医学部に留学、昭和55年4月北里大学医学部講師(衛生学・公衆衛生学)、助教授、教授、医学部長、北里大学副学長、常任理事を務め、現在北里大学名誉教授。(一社)日本労働安全衛生コンサルタント会会長、(一社)日本繊維状物質研究協会理事長。詩吟は天心流東京愛吟同好会会長、書道は墨流会で星弘道先生に師事。

酒名の書き人について
 

 100人委員会に入って日本酒が好きなことが知れ渡ってしまったのか、最近とみに知人から日本酒の寄贈があり、誠に有難く感謝している。家で一人して飲むより、三週間に一回程度、町田の萬蔵寺蕎麦「尾張屋」で開いている詩吟の会に酒びんを持ち込んで、十数人の仲間と味合うことを楽しみにしている。参加者は年齢も職業も趣味も多士済々だが、共通して日本酒についての一言居士で、皆さんからの反応やコメントが楽しい。年齢は二十代の女性から八十代の男性まで、職業は元労働基準監督署長から会社の総務部長・社長、大学の教職員・元理事長、趣味はプロに近い画家、プロを目指す陶芸家・書家、歌曲など様々。詩吟にも多少興味はあるが、毎回舌鼓を打つ創作料理と日本酒を楽しみに集まってくる人もあり、和気藹々とした会である。

 銘酒を持参して下さる会員もいて、記録に残すために酒びんのラベルを剥がして保存することにしたところ、酒名の字に素晴らしいもののあることに気が付いた。まだまだ全国レベルまで収集がゆき届かないが、気に入った字は、「十四代」、「八海山」、龍刀の「上松」・「上中」、「池月」あたり。「獺祭」、「磯自慢」、無濾過原酒の「花泉」、「久保田」、「花垣」、「洗心」も特徴があり素敵である。仮名混じりの「まんさくの花」、「夢の香」も綺麗な字で感心する。電子字やカラ―印字より和紙に墨で書かれた字が、やはり日本酒には合う。どなたが書いたのだろうかと興味はつきないが、残念ながら書いた人の名前は印刷されておらず、印のみの落款があるものもあるが、全くないラベルもある。書いた人の落款(名前と印)があれば、ご自分の名前が残るので、もっといい字を書く意欲も湧くのではないだろうか。筆者もいずれは、銘酒のラベルに酒名を書かせて頂きたいと願っている一人である。

 
 
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