アルコール健康医学協会は、適正飲酒で長生きと人生を楽しもう、をモットーに協会活動をしています。 そのなかで、「未成年者」「妊産婦」「自動車の運転中」の飲酒は厳しく禁止するよう求めています。それはそれとして、適度な飲酒は全く飲まない人よりも長生きをすることが世界的に認められています。これは我が国の調査研究でも明らかにされており、特に虚血性心疾患の減少が目につきますが、残念ながら乳ガンや脳出血などはその差はわずかですが全く飲まない人の方が、発症しにくいとされています。
近年のアルコール飲料に関する調査研究の結果は、まさに貝原益軒の「養生訓」にある「酒は少し飲めば陽気を助け、ストレスを和らげ、食欲を増やし、憂いを去らして賑やかになり、たいへん益があるが、多く飲めば人を害すること酒に過ぎたるものはない」の通りです。生活習慣病の原因には過度の飲酒がトップにあり平常の気配りが必要です。
ところで私の飲酒ですが、今ではほとんど自宅で一人での飲酒を楽しみ、その量はだいたい1合止まりです。しかし月に数度の外での会合で飲む酒はとどまるところをしらず、記憶が定かでない状態で帰宅することしばしばで、翌日深く反省するハメになります。
今我が家では、すっきり爽やかな新酒の他、「古酒」なるものを楽しんでいます。2−3年前までは我が家で飲むことが少なかったため、いただいた大吟醸が一升瓶で2−30本地下に貯まっており、その多くが10年以上経たもので、それを小分けにしてザラメ状に冷やし、友人や協会内で飲んでいます。皆さんそれぞれ評価してくれており、この趣味は当分続きそうです。
特に愛知の「慶」、愛媛の「銀河鉄道」、福岡の「繚燗」など、知名度の低い銘柄ですが「一人静かに」飲むのが極上の楽しみでした。
あらためて再度申し上げますと、友や家族との語らいに欠かせない楽しい酒、それに度を外さない飲酒、それらに相応しい肴を共にする、これは人生を長く豊かにしてくれるものと信じて疑わず、です。 |